ツーリングから戻り、愛車の洗車をしている最中にフレームやスイングアームの小傷、塗装の剥がれを見つけて落ち込んだ経験はありませんか?
旧車のレストアを進めているオーナー様をはじめ、サーキット走行を楽しむ方やオフロード車で林道を駆け抜けるライダーにとって、骨格であるフレームや足回りを支えるスイングアームは、路面からの衝撃や環境的ストレスをダイレクトに受ける重要な部位です。
「走行中の跳ね石で塗装が欠けて、そこから茶色のサビが浮いてきた…」 「ライディングブーツが当たる部分のスイングアーム塗装が擦れて薄くなっている…」
こうした足回りや骨格部分の塗装トラブルは、多くのライダーが直面する切実なお悩みです。過酷な走行環境下で愛車の美観と強靭な骨格を守り続けるには、一般的な塗装とは異なるタフな被膜づくりが欠かせません。
今回は、過酷な走りに耐え抜くオートバイのフレーム塗装の重要性と、スイングアームへの焼付塗装がもつ耐久性の秘密について、プロの現場の視点から詳しく解説します。
なぜオートバイの骨格・足回りは塗装が傷みやすいのか?
車体の中でも、フレームやスイングアームは常に過酷なダメージに晒されています。主な要因は以下の通りです。
1. 前輪が巻き上げる跳ね石からの塗膜保護の課題
走行中、フロントタイヤは路面の小石や砂利を勢いよく巻き上げます。フレームの前側やダウンチューブ周辺は跳ね石がダイレクトに当たるため、被膜が打ち負けてチッピング(欠け傷)が発生しやすく、そこから水分が侵入して防錆機能が低下してしまうケースが多く見られます。
2. ライディングブーツの擦れやチェーンオイルによる複合ストレス
スイングアーム周りは、ライディング時にホールドするブーツとの連続した擦れを受け続けます。さらに、チェーンオイルの飛散や泥水の付着、道路に撒かれる融雪剤など、物理的な摩擦と化学的な刺激が同時にかかることで、塗装の消耗が早まってしまいます。
フレーム・スイングアームに「焼付塗装」が選ばれる理由
走行時の強烈な負荷に耐え、愛車の骨格を長く美しく保つためには、専用設備で熱を加えて固める焼付技術が極めて有効なアプローチとなります。
1. 高熱処理とパウダーコートが生み出す密着力と塗膜構造
スイングアームの焼付塗装では、粉体塗料を付着させて高温の窯で溶融・焼き固める「パウダーコート」や、耐薬品性・耐熱性に優れた「ガンコート」といった専門的な塗装手法が用いられます。専用ブースで高熱を加えて完全硬化させることで、塗料の分子同士が密に架橋し、跳ね石による傷や擦れへの強い抵抗力を持つ塗膜保護性能が生まれます。
2. 走行中のしなりや振動を逃がす柔軟性
フレームやスイングアームは、コーナリング時やギャップを通過する際に微細な「しなり(ねじれ)」や振動が発生しています。高温でじっくり硬化させた塗膜は、硬さだけでなく適度な柔軟性(追従性)を備えているため、フレームが動いても塗装面にひび割れや剥がれが生じにくく、長期間にわたり愛車を強力に守り続けます。
オートバイのフレーム・スイングアーム塗装に関するご相談はこちら
市販の缶スプレーやタッチアップでの補修も手軽な手段ですが、厳しい走行条件に晒されるフレームやスイングアームにおいて、「一回の施工で長く美しさと耐久性を保ちたい」とお考えの場合は、下地処理から加熱環境まで徹底された専門店での施工をおすすめいたします。
下地からしっかり密着させたオートバイのフレーム塗装や焼付被膜は、「跳ね石によるチッピング傷を強力に防ぐ」「ブーツの摩擦に強く美観が長持ちする」「骨格の腐食を防いで愛車の価値を保つ」という大きなメリットをもたらします。
狭山車体株式会社では、お車の板金塗装や特殊塗装で培った確かな技術と設備を活かし、旧車レストアからサーキット車両、オフロード車まで、オートバイのフレーム塗装やスイングアームの焼付塗装に関するご相談も承っております。
「旧車レストアに合わせてフレームを綺麗に塗り直したい」 「スイングアームを擦れやサビに強いタフな被膜でリフレッシュしたい」
といったご要望やお悩みがございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせフォームよりご相談ください。熟練の職人がパーツの状態を丁寧にお伺いし、最適な施工プランをご提案いたします。










